お知らせ
2022年11月30日「風流踊」がユネスコ無形文化遺産に登録されました
先日、各局のニュース番組でも報じられましたが2022年11月30日にユネスコ無形文化遺産に「風流踊(ふりゅうおどり)」が登録されました。
「風流踊」の中には、綾傘鉾囃子方としても活躍中の「壬生六斎念仏講中」が奉仕する「京都の六斎念仏」も含まれています。
①壬生六斎念仏「祇園ばやし」
②壬生六斎念仏「獅子舞」
今年、綾傘鉾囃子方は7月の祇園祭・宵山に於いては「風流囃子(ふりゅうばやし)」また、8月の壬生寺盂蘭盆会では壬生六斎念仏講中として「手毬唄(てまりうた)」をそれぞれ初披露しました。
いずれも鉦・笛・太鼓などの囃子に合わせて舞い踊り、華やかで人目を惹くという「風流」の精神を体現したものです。
③風流囃子(ふりゅうばやし)
【風流囃子(ふりゅうばやし)】 綾傘鉾囃子方が2022年7月14日宵山で初披露。翌15日からは和傘も登場! 洛中洛外図にも描かれた風流拍子物の舞を令和の時代に蘇らせた。 綾傘鉾を代表する「棒振ばやし」では棒振りと巡柱(太鼓方)が舞うが、鉦方・笛方も渾然一体となって舞うのが特徴である。 |
④手毬唄(てまりうた)
⑤手毬唄(てまりうた)
【手毬唄(てまりうた)】 壬生六斎念仏講中が2022年8月9日の壬生寺盂蘭盆会で初披露。 長唄「京鹿子娘道成寺」より取材された演目。 昭和初期の奉納記録を最後に現代まで長らく休止されていたが、当時の世代の記録と口伝を参考に、現在の講中若手が中心となって復活させた。
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綾傘鉾保存会としても、なくてはならない囃子方が奉仕している六斎念仏が、ユネスコ無形文化遺産に登録されたことは大変喜ばしく存じます。
なお、「京都祇園祭の山鉾行事」は平成21年(2009)にユネスコ無形文化遺産に登録されておりますので、囃子方にとっては二度目の登録となります。
今年もお囃子や六斎念仏奉納の全公演を無事に終えることができましたが、来年以降も綾傘鉾保存会・囃子方一同、精一杯活動に取り組んで参ります。
今後とも何卒ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
※六斎念仏については、こちらの記事もご覧ください。
【2022年8月 壬生六斎念仏奉納 ダイジェストをお届けします!】https://ayakasahoko.or.jp/news20220826-1/
【写真提供者一覧📸】
①:濱田 時実(綾傘鉾保存会)
②、⑤:三宅 徹さん(写真家)
③: 匿名希望(ご観覧者様)
④:T.Oさん(囃子方関係者)
2022年11月23日 お迎え提灯 奉納囃子の様子
3年ぶりの山鉾巡行挙行となった2022年の夏、綾傘鉾囃子方にはやり残したことがありました。
①四条御旅所
お迎え提灯
今年は綾傘鉾の当番でしたが、夏の間の開催は中止となっていたのです。
それから数か月後・・・
秋となり、11月中賑々しく開催されてきた「八坂神社 本殿国宝奉祝行事」
その最終日において氏子崇敬者の皆様が「提灯行列」をされることになり、綾傘鉾囃子方が「お迎え提灯」として奉納囃子を担当することになったのです!
ひと月を通じて様々な伝統芸能を挙げてのお祝いに素戔嗚尊も大変お喜びになられたのでしょうか。当日は雨天とはなりましたが、足を止めて奉納を観てくださる方もいて演奏にも力が入りました。
②四条御旅所での奉納の様子
クリスマスの曲も聴こえ始める四条の街、霜月の御旅所でお囃子を奉納させて頂けたことは囃子方にとって貴重な機会でした!
③四条御旅所での奉納の様子 (笛方、太鼓方)
④四条御旅所での奉納の様子(太鼓方)
⑤四条御旅所での奉納の様子(鉦方)
そして、おそらくは今年最後の祇園囃子公演。
ご観覧にお越し頂いた皆様、ありがとうございました!
【写真提供者一覧】📸
①、③:濱田 時実(綾傘鉾保存会)
②、④、⑤:奥山 京助(綾傘鉾保存会関係者)
11月23日(水)お迎え提灯にて奉納囃子を行います
11月中賑やかに開催されてきた八坂神社 本殿国宝奉祝行事。
そのフィナーレに行われる氏子崇敬者の皆様の「提灯行列」のご相伴に今週、四条の御旅所で綾傘鉾が「祇園囃子」を奉納させて頂きます。
霜月に御旅所でお囃子を奉納させて頂くのは囃子方にとって貴重な機会でもあります。
観覧無料となっておりますので、皆様是非お立ち寄りください。
【日時】11月23日(水・祝)18:30~
【場所】四条御旅所(観覧無料)
https://goo.gl/maps/poPxA27K1hE9rsBP7
※参考:八坂神社「本殿国宝奉祝」奉納行事開催の件
https://www.yasaka-jinja.or.jp/news/hondenkokuhou_housyuku2022/
綾傘鉾でつながるご縁
綾傘鉾には厄除け・縁結びのご利益があり、毎年多くの方と良いありがたいご縁が生まれています。そこで「綾傘鉾でつながるご縁」と題して、綾傘鉾で生まれたご縁の中から、稚児のご父君のご活躍をご紹介します。
2016年度の稚児、鶴田心之介君のご父君である鶴田一郎様によります「鶴田一郎 ミューズたちの祈り」が2022年10月15日(土)~12月4日(日)まで、世界文化遺産 京都 醍醐寺で醍醐寺霊宝館秋期特別展として開催されています。
鶴田一郎様は、美人画の第一人者としても知られ、1987年~11年間ノエビア化粧品広告に起用されるなど、国内外問わずに幅広く活躍なさっています。
また、開催場所となっている世界文化遺産 京都 醍醐寺の執行・統括本部長でいらっしゃる仲田順英様は、2012年度の稚児、仲田順行君のご父君でいらっしゃいます。
今年度の醍醐寺霊宝館秋期特別展では、鶴田画伯の絵画130点以上や今回の特別展のために描かれた大作3点に加え、醍醐寺所蔵の快慶作の仏像、弥勒菩薩坐像(三宝院本尊)、水晶宝龕入り木造阿弥陀如来像、不動明王坐像が公開されております。
いずれも、普段はなかなか目にすることができない大変貴重なものです。
また、鶴田画伯と仲田執行・統括本部長との特別対談も11月19日(土)14時~14時45分に開催予定となっております。
詳しくは醍醐寺の公式ホームページにも掲載されておりますので、この機会にぜひ醍醐寺霊宝館秋期特別展をお楽しみください 。
【醍醐寺霊宝館秋期特別展】
https://www.daigoji.or.jp/event_autumn2022/
なお、綾傘鉾の稚児については綾傘鉾保存会公式ホームページでも詳しくご紹介しております。こちらも合わせてご覧ください。
【綾傘鉾保存会稚児】
https://ayakasahoko.or.jp/chigo/
2022年度稚児の6名