綾傘鉾からのお知らせ

お知らせ

宵山から山鉾巡行までのハイライトをお届けします!(山鉾巡行編②)

お待たせいたしました! 「ハイライト山鉾巡行編②」です!
前回「くじ改め」を無事にやり遂げた後よりお届けいたします。

くじ改めが終わると、巡行列は四条寺町にある御旅所に向かいます。
稚児、そして裃を着用した役員・供奉者による参拝後、ここでも「棒振ばやし」を奉納。
神前であるため、くじ改めと並んで緊張する瞬間です。

そして巡行列は四条河原町交差点に到着。
八坂さん(八坂神社)のおわす東の方角へ向かって「棒振ばやし」を奉納します。
曳鉾のハイライトがこの場所での「辻回し」ならば「巡行中最大幅に広がって行う棒振ばやし」が正しく綾傘鉾のそれと言えるでしょう!
また、綾傘鉾の鉾2基が横一列に並ぶのはこの場所ならではの光景です。

その後は、前回ご紹介した巡行ルートで巡行をしますが、途中「棒振ばやし」をする箇所がいくつかあります。
代表的なスポットとしては、まず河原町三条交差点。
新京極の入口が近いこともあり、ここも多くの人で賑わっております。

河原町御池の交差点。
ここではお囃子は披露しませんが、赤熊(しゃぐま)が素早く棒を振り、見栄を切ると「待ってました!」とばかりに大きな歓声が上がります!!

巡行中に通る道としては最大の御池通。
ここでは数回に渡って「棒振ばやし」を披露させて頂きます。

他の山鉾の進行具合も見て、可能な限り「棒振ばやし」を披露。
多い時は三連続。囃子方もここぞとばかりに頑張りました!!

暑い中でしたが、3年ぶりの山鉾巡行開催とあって有料観覧席も満員御礼!
大勢の方にご覧頂き、大変嬉しい限りでした。

御池通では待機時間を利用して集合写真を撮影します。
ここに並んで写真を撮るのもまた我々にとって1年に一度の楽しみなのです。

長い御池通を進み、新町通に達すると巡行列は南へと下り始めます。
ここでは観覧者の皆様との距離がぐっと縮まるため、先導役も細心の注意をはらっています。

町家と町家の間をはしる昔ながらの面影が残るストリートで、沢山の観客に囲まれ、円形のステージの中、棒振りと巡柱が舞う!これぞ風流!!

新町通より出でて、四条通と交差する室町通を下がり始めると、鉦方の「ウチマーーーショウ!(打ちましょう!)」の掛け声とともに、軽快な「神楽囃子」が始まり、巡行列は鉾町への帰路に着きます。

町内に戻ると「おかえり!」「お疲れ様!」の声とともに盛大な拍手が沸き起こります。 そして大原神社前で最後の「棒振ばやし」の奉納をし、大原神社での参拝を終えると、綾傘鉾今年の山鉾巡行もフィナーレを迎えます。

山鉾巡行が終わっても、まだまだやることは山積み!
そのまま鉾の解体と倉庫への搬出作業、そして会所飾りの撤収作業が待ち構えています。 疲労困憊の中ですが、保存会関係者は全員で協力して片付けをし、今年もまた全てをやり遂げることができました。

今年も大きな怪我やトラブルが起こることなく、無事に前祭を終えることができたことに感謝しています。
来年の前祭も皆様の心に残る楽しきものとなるよう、保存会・囃子方一同、頑張って参ります!!!


宵山から山鉾巡行までのハイライトをお届けします!(山鉾巡行編①)

お待たせしました!前回の宵山ハイライトに続いて、山鉾巡行当日のハイライトをお届けします!

①山鉾巡行に登場する傘二つ

前日の日和神楽の効果は抜群!早朝から清々しい青空が広がり、風も涼やか。
山鉾巡行当日は、朝早くから山鉾巡行の準備に取り掛かります。
稚児の化粧部屋のセッティングや、巡行参加者の衣装の運搬など・・・細部に至るまで綿密な準備が欠かせません。

②棒振りを務めるお兄さん達と、お稚児さん達。衣装を着る方、着付ける方々の特に早い朝☀

保存会メンバーは連日の疲れも残っていながらも、鉾建てまで手際よく済ませていき、宵山中には見ることのできなかった合羽がない綾傘鉾が姿を現しました!

③雨合羽を取り除いた綾傘鉾。晴れ姿。

今年の綾傘鉾は傘鉾弐番、全体の巡行順でいうと15番目です。今年も巡行には佛教大学の学生がボランティアとして参加してくださいました。

④佛教大学学生ボランティアの皆さん。和やかでいて、少し緊張もしているような。
⑤囃子方は山根会長指示のもと、出発前の最終打合せを行います。重要な時間です。

各自が衣装に身をまとうと、一気に気が引き締まります!
大原神社にて本殿に参拝をし、巡行への奉仕の誓いと無事を願います。

⑥大原神社本殿を参拝。巡行への奉仕と成功を祈ります。
⑦いざ、鉾町を出発! 綾傘鉾の巡行列は全山鉾中で最長級を誇ります。

山鉾巡行は巡行順が7月2日のくじ取り式で決まっているため、出発直後や他の山鉾の辻回しなどで待機時間が発生します。待機時間が長くなる場合には、稚児や棒振り・太鼓方は相引(あいびき)という簡易の椅子に着座しています。

⑧相引に着座する棒振りと巡柱。待つ姿にも貫禄があります。
⑨対してお稚児さんは凛々しくもかわいらしいです。

四条烏丸を出発し、四条河原町、河原町御池、新町御池を経由して町内に戻る巡行ルートですが、どの通りを巡行しても見え方が変わるのが魅力的です。

⑩「ソーレ!」「マーダ!」掛け声とともに、お囃子をしながら進む囃子方達。

出発後、くじ改めの場では正使が素晴らしい所作で立派に務めてくれました。

⑪見事な所作の正使。

その後、棒振り囃子の奉納をし、四条寺町の御旅所で拝礼と再び棒振り囃子の奉納が行われました。

⑫くじ改め場での棒振り囃子奉納

次回は「山鉾巡行編②」です!お楽しみに!!

【写真提供者一覧📸】
①、⑤、⑧:岡田 昌朗(綾傘鉾囃子方)
②~④、⑥、⑦、⑨~⑫:舟田 サトシ(綾傘鉾広報)


粽完売のお知らせ

綾傘鉾保存会での2022年授与分の粽は完売しました。
多数のご購入、誠にありがとうございました。
なお、残りわずかな時間ではございますが、その他授与品を引き続き授与しております。


「風流囃子」を読売新聞社に取材して頂きました。

7月1日(金)に当ホームページでご紹介しました「風流囃子(ふりゅうばやし)」について、読売新聞社に取り上げていただきました。

綾傘鉾にとって欠かすことのできないお囃子が、歴史を超えてこの令和の時代に蘇ったことは非常に感慨深く、より多くの方にご覧いただければと思います。

なお、WEBでは以下のリンクから記事をご覧いただけます。

<祇園祭2022>風流囃子 疫病退散願う
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyoto/news/20220715-OYTNT50147/

また、本日も「風流囃子」の公演がありますので、ぜひ直接ご観覧いただきお楽しみください!

【参考】7月1日(金) お知らせ「数百年ぶりの形で令和に蘇る!!」


NHK「京コトはじめ」で綾傘鉾から中継があります!

祇園祭も宵々山を迎えた本日、NHKの「京コトはじめ」で綾傘鉾が中継で放映されることになりましたのでお知らせいたします。なお、同番組には綾傘鉾保存会の八木透理事も出演いたします。

祇園祭に既に遊びに来ていただいた方はもちろんのこと、お越し頂けない方でも、ぜひご自宅からテレビを通じて祇園祭をお楽しみいただき、綾傘鉾の魅力を感じ取ってください。詳細は以下のとおりです。

【放送日時】7月15日(金)14時05分~
【番組ホームページ】
https://www.nhk.jp/p/ts/4776M3X5N5/episode/te/Y3YXQ38XY6/