綾傘鉾からのお知らせ

お知らせ

綾傘鉾の舞台裏をご紹介します~授与品棚卸編~

今年も残り3ヶ月ほどとなり、祇園祭の余韻もすっかり消えてしまいましたが、来年の祇園祭に向けて綾傘鉾はスタートを切っています。
しかし、裏側はどのようになっているのかを、皆様にご覧いただく機会はなかなかありません。

そこで「綾傘鉾の舞台裏」と題して、祭り期間以外の綾傘鉾保存会について、ご紹介できる範囲でご紹介します(シリーズ化になるかも?)。

①綾傘鉾保存会の会所がある大原神社

第一弾は授与品棚卸編です。
9月3日(土)に、綾傘鉾保存会の会所では担当者を含め数名で、近日開催される反省会に向けて資料作成と授与品の棚卸作業が行われました。
会所のある大原神社では、今年の会報誌も掲示されていました。近くにお立ち寄りの際はぜひご覧ください。

さて、棚卸作業は会計担当理事の指示の下、手際よく行っていきますが、授与品の種類も豊富にあるため、1つずつ確実に誤差のないようチェックをしていきます。

②大原神社には2022年の会報誌が掲示されていました
③授与品の棚卸は重要です

棚卸作業が終了すると、いよいよ資料作りがスタート。今年も多くの方に、粽をはじめとする授与品をお求めいただきましたが、十分な数を準備できたかなどの判断に必要な資料です。

一方、綾傘鉾保存会ホームページ編集メンバーによる打ち合わせも行われました。
ホームページを通じて発信できる内容は限りがありますが、少しでも多くの方に綾傘鉾について知っていただけるよう、今後の更新内容などについての濃密な打ち合わせとなりました。

【写真提供者】
①、③:濱田時実(綾傘鉾保存会)
②:岡田昌朗(壬生六斎念仏講中・綾傘鉾囃子方)


2022年8月 壬生六斎念仏奉納 ダイジェストをお届けします!

綾傘鉾の囃子方でもある「壬生六斎念仏講中」による六斎念仏。
今年は8月9日(火)に壬生寺で、11日(木)に清水寺でそれぞれ奉納を行いました。
五山送り火が終わり、京都の夏も終わりを告げようとしていますが、その様子を写真と動画でのダイジェストでお見せいたします!

■8月9日(火) 盂蘭盆 精霊迎え 壬生寺 奉納

お盆の時期に欠かすことができない「お精霊さん(おしょうらいさん)迎え」の行事。壬生では壬生六斎念仏講中がその役割を担います。
綾傘鉾ではお馴染みの「祇園囃子(棒振ばやし)」のほか、近年では久々の披露となる「獅子舞」に加え、今年は復曲の「手毬唄(てまりうた)」も初披露いたしました!

①お盆を迎えた壬生寺
②開演前、壬生寺境内に集まる人々
③寄せ太鼓
④発願(ほつがん)
⑤鉄輪(かなわ)
⑥鉄輪(かなわ)
⑦四ツ太鼓
⑧四ツ太鼓
⑨棒振ばやし
⑩手毬唄(てまりうた)
⑪手毬唄(てまりうた)
⑫獅子舞

【壬生六斎念仏講中】2022精霊迎え 於:壬生寺

撮影・編集:奥山裕之(綾傘鉾保存会広報)

■8月11日(木) 千日詣り 音羽山 清水寺 奉納

世界遺産である清水寺では毎年8月9日~16日の間、一日の参詣が千日分の功徳に相当するとされる「千日詣り」の拝観が催されております。
その最中の8月11日・山の日。晴れ渡る青空のもと“ 清水の舞台”で壬生六斎念仏が舞い踊りました!

⑬清水寺奉納

【壬生六斎念仏講中】六斎念仏奉納 於:清水寺

撮影・編集:T.Oさん、岡田 昌朗(壬生六斎念仏講中・綾傘鉾囃子方)

実は清水の舞台での奉納は数年前から決まっていたものの、その度延期が続き…今年は遂に講中の念願が叶いました!
 
これにて7月の祇園祭から続いた一連のお囃子奉納も一区切りです。
大変な猛暑の中、お越し頂きご観覧頂いた皆々様、本当にありがとうございました! 囃子方一同、感謝の気持ちで一杯です!

 
【写真提供者一覧📸】
①、②、⑥、⑦、⑨、⑩ 濱田 時実(綾傘鉾保存会)
③、⑤、⑧、⑪、⑫ 三宅 徹さん(写真家)
④、⑬ T.Oさん(囃子方関係者)


清水寺 壬生六斎念仏 奉納のお知らせ

綾傘鉾で囃子方を務めている『壬生六斎念仏講中』が清水寺の舞台で六斎念仏の奉納を行います。

【日時】8月11日(木)15:00 開始
【場所】音羽山 清水寺 舞台
https://www.kiyomizudera.or.jp/
※一般観覧可能です。

【演目一覧】
①寄せ太鼓
②発願(ほつがん)
③鉄輪(かなわ)
④四ツ太鼓
⑤祇園囃子 ※棒振ばやし
⑥巴鼓(はづみ)
⑦太鼓獅子
⑧獅子舞
⑨結願(けちがん)

清水寺では8月9日~16日の間、 一日の参詣が千日分の功徳に相当するとされる「千日詣り」の拝観も催されております。
公演当日は参拝にお越し頂いた皆様に楽しんで頂けるよう、講中一同、精一杯奉納させて頂きますので宜しくお願いいたします!


壬生寺 盂蘭盆会 壬生六斎念仏 奉納のお知らせ

綾傘鉾で囃子方を務めている『壬生六斎念仏講中』が壬生寺でお盆のお精霊(おしょうらい)さん迎えのため、六斎念仏の奉納を行います。
綾傘鉾ではお馴染みの「祇園囃子(棒振ばやし)」のほか、近年では久々の披露となる「獅子舞」に加え、今年は復曲の「手毬唄(てまりうた)」も初披露いたします。
鉦、笛、太鼓の音に乗せて行う、バリエーション溢れる伝統芸能(国指定重要無形民俗文化財)となっておりますので、皆様是非ご観覧にお越しください!

代表的な演目「獅子舞」

【日時】8月9日(火)19:00 開始 (所要:約1時間)
【場所】壬生寺境内 本堂前
https://www.mibudera.com/
※当日は「迎え火」実施期間中のため、7:00~20:00の間、入場可能です。

【演目一覧】
下記順番にて1時間程で奉納いたします。

①発願(ほつがん)
②鉄輪(かなわ)
③四季
④四ツ太鼓
⑤祇園囃子 ※棒振ばやし
⑥海士(あま)
⑦手毬唄(てまりうた)【復曲・初披露】
⑧巴鼓(はづみ)
⑨太鼓獅子
⑩獅子舞
⑪結願(けちがん)

宜しくお願いいたします!

【参考】90年ぶり「手毬唄」盆に復活 京都の壬生六斎念仏講中、新たな歴史刻む
(2022年8月5日 16:00 京都新聞)
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/850715
※電子版スタンダードプラン記事です。


宵山から山鉾巡行までのハイライトをお届けします!(山鉾巡行編②)

お待たせいたしました! 「ハイライト山鉾巡行編②」です!
前回「くじ改め」を無事にやり遂げた後よりお届けいたします。

くじ改めが終わると、巡行列は四条寺町にある御旅所に向かいます。
稚児、そして裃を着用した役員・供奉者による参拝後、ここでも「棒振ばやし」を奉納。
神前であるため、くじ改めと並んで緊張する瞬間です。

そして巡行列は四条河原町交差点に到着。
八坂さん(八坂神社)のおわす東の方角へ向かって「棒振ばやし」を奉納します。
曳鉾のハイライトがこの場所での「辻回し」ならば「巡行中最大幅に広がって行う棒振ばやし」が正しく綾傘鉾のそれと言えるでしょう!
また、綾傘鉾の鉾2基が横一列に並ぶのはこの場所ならではの光景です。

その後は、前回ご紹介した巡行ルートで巡行をしますが、途中「棒振ばやし」をする箇所がいくつかあります。
代表的なスポットとしては、まず河原町三条交差点。
新京極の入口が近いこともあり、ここも多くの人で賑わっております。

河原町御池の交差点。
ここではお囃子は披露しませんが、赤熊(しゃぐま)が素早く棒を振り、見栄を切ると「待ってました!」とばかりに大きな歓声が上がります!!

巡行中に通る道としては最大の御池通。
ここでは数回に渡って「棒振ばやし」を披露させて頂きます。

他の山鉾の進行具合も見て、可能な限り「棒振ばやし」を披露。
多い時は三連続。囃子方もここぞとばかりに頑張りました!!

暑い中でしたが、3年ぶりの山鉾巡行開催とあって有料観覧席も満員御礼!
大勢の方にご覧頂き、大変嬉しい限りでした。

御池通では待機時間を利用して集合写真を撮影します。
ここに並んで写真を撮るのもまた我々にとって1年に一度の楽しみなのです。

長い御池通を進み、新町通に達すると巡行列は南へと下り始めます。
ここでは観覧者の皆様との距離がぐっと縮まるため、先導役も細心の注意をはらっています。

町家と町家の間をはしる昔ながらの面影が残るストリートで、沢山の観客に囲まれ、円形のステージの中、棒振りと巡柱が舞う!これぞ風流!!

新町通より出でて、四条通と交差する室町通を下がり始めると、鉦方の「ウチマーーーショウ!(打ちましょう!)」の掛け声とともに、軽快な「神楽囃子」が始まり、巡行列は鉾町への帰路に着きます。

町内に戻ると「おかえり!」「お疲れ様!」の声とともに盛大な拍手が沸き起こります。 そして大原神社前で最後の「棒振ばやし」の奉納をし、大原神社での参拝を終えると、綾傘鉾今年の山鉾巡行もフィナーレを迎えます。

山鉾巡行が終わっても、まだまだやることは山積み!
そのまま鉾の解体と倉庫への搬出作業、そして会所飾りの撤収作業が待ち構えています。 疲労困憊の中ですが、保存会関係者は全員で協力して片付けをし、今年もまた全てをやり遂げることができました。

今年も大きな怪我やトラブルが起こることなく、無事に前祭を終えることができたことに感謝しています。
来年の前祭も皆様の心に残る楽しきものとなるよう、保存会・囃子方一同、頑張って参ります!!!